「夏時間の庭」について

お題:「夏」
 
 
 
めためた書く気が起きませんので、デジタル端末の片隅に書き殴られ棄てられた散文をココに塗りつけたい。
 
お題が「夏」であるので、数年前に観たオリヴィエ・アサイヤスの「夏時間の庭」をチョイスした。
以下、恥ずかしき散文から。
 
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時間は、歴史は、誰かが背負うものなのか?
美術品とは、それを背負うものなのか?否、美術品は保存する。それは生死を超えてしまう。
美術品は、修復され、貯蔵される。それは生きた時間にはいない。死ぬこともない。あの夏の、夏の時間を確かに感じていた物どもは。
 
美術品?美術品とはそもそもなんなのだ?匠の工芸品か?縄文土器は美術品なのか?
生活性と観賞性の二面性がある。壊滅性と永続性がある。アウラはどこで纏うのか?
 
しかし、悲観ばかりすることはない。若者が壁をやすやすと越えるように、美術品もまた観るものへガラスケースから、美術館から越える事もあろう。 
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くほほ。
 
撮影はエリック・ゴーティエ。
ゴーティエのショットはからりとして薄く上質なものが多い。
アルノー・デプレシャン映画に常連のスタッフであるが、ショーン・ペンやレオス・カラックス、ウォルター・サレスなどとも組んでいる。
ウォルター・サレスはケルアックの「オン・ザ・ロード」を映画化していて、先日封切りになっている。なにやらフランシス・コッポラが総指揮しているらしい。期待の映画ですね。誰か観に行きましょう。
 
乾杯。
 
 
文筆:a
 
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